台東区元浅草で七宝焼材料・七宝焼教室・坂森七宝工芸展・坂森七宝工芸店です

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七宝職人として

    

七宝職人として

      

◆七宝職人として◆

  七宝職人として、個人的な意見を書きますのであまり硬く考えずに、読んで下さい。
 私個人、10歳ぐらいから七宝に携わってから、現在に至っています。
 父親の代からの2代目七宝職人です。親の時代は加工(バッチ等の色入れ)を中心に色々な商品を作ってきました。現在は、七宝加工もしますが、七宝教室・七宝のアクセサリー・額・花瓶・ガラス製品・ステンドアート製品など多種にわたっています。
 七宝加工と七宝アクセサリーの違いは、簡単に言いますと、バッチは100個でも1000個でも同じ所に、同じ色を入れなくてはなりません、つまり商品すべてが同じに仕上がらなければなりません。これが七宝職人の技術です。当然、七宝絵の具に関しても熟知していなければなりません。
 次に七宝アクセサリーですが、これは七宝加工とは正反対で一つ一つが、違わなければなりません。七宝はご存知だと思いますが、同じ商品(アクセサリー等)は出来ません。絵の具の厚みや、焼成温度で変わってしまいます。
 七宝製品では、勲章がもっともすばらしい商品だと思います。現在では財務省で作られています。次に七宝花瓶もすばらしい商品(有線・墨研ぎ)です。
 これからの七宝職人に関して第1の問題は、どの業種職人も同じだと思いますが、仕事の減少ではないでしょうか。今まで日本で作られていた商品が、グローバルの時代になり、世界でそれも安く出来るようになりました。もともと七宝は中国から来たものですから、加工も中国などで安く行われているそうです。それゆえ、昔に比べて収入の減少があり、七宝職人とくに加工を中心に行っている職人には痛手です。
 第2は後継者不足です。前に述べたように収入の減少により、親が子供に、継がせずに会社員等にする傾向があります。それゆえ職人の技法・技術が消えつつあります。職人の世界では、自分の技術を他人に教えないという傾向があり、子供が継がないとその技術はお墓の中にいってしまいます。
 我組合でも、東京都伝統工芸品に七宝が指定されました。100年以上東京で七宝が作られているという証明になりました。
 何とかこれから職人を増やし、技術を公開して七宝に携わる人々を増やしていきたいと思いますが・・・但し、七宝職人になりたいと一般の方が思っても簡単にはなれません。早くて10年の修行が掛かります。その修行する期間を、補助する制度がありません、昔みたいに丁稚奉公のようなシステムは、今の人には出来ません(耐えられないと思います)。
 何か良いアイデアや意見がありましたらメールを下さい。
色々な人の考えを聞きたいと思います。